4.に必要な資質..


モノを作る人にとって必要な資質とはなんでしょうか?持って生まれた才能とか?人より秀でたセンスとか色々と要素は有りそうですが、実際問題としてモノを作ると言っても芸術家のそれとは違いプロの職人の場合は特に設計図(※デザイン画)通りに作る必要が有り、あまり独特なセンスを持っていると逆に指示通りに作る妨げに成りそうな気もします。

また才能と言っても手先の器用さなども考えられますが、多くの場合は不器用な人でも普段日頃から指先を使わないから不器用なだけで、有る程度地道にトレーニングすれば、誰でもそこそこは器用に成らざるを得ないので、決定的な才能とは言えません。

そして「好きこそモノの上手なれ」などと言う諺も有りますが、多少伺った見方をすれば「だったら嫌いとはまでは行かなくても好きが普通に成ったら止めるのか?」なんて考えると「好き」と言う一時的な感情を持っているからと言っても、それが決定力には成らないと思います。

なぜなら仕事としてモノ作りを何十年も続けていると嫌に成る時も有りますし、一時的に嫌いに成ったり辛くも成るからです。しかし辛くて嫌いに成り止めたく成った事は有っても、この20年間変わらない事が一つだけ有ります。それは自分自身の捉え方や感情が変化しても「モノ作りには変わらない面白さが常に有る」と言う事実です。

つまりどんなシチュエーションに成ろうとも「面白い」と感じ続けられる事が「最大の才能と資質」で有り、面白いと感じ続ける事さえ出来れば「どんな辛い状況も乗り越えられる」し、また逆に「面白くない」と感じてしまった時点で仕事的には上手く行っていたとしてもモノ作りを継続するのは困難に成ると僕は思います。



では、ジュエリーデザイナーに必要な才能や資質とは何でしょうか? もちろんモノ作りと同様に「デザインする事が面白いと感じられる資質」も大事だと思いますが、デザイナーの場合はモノを実際に作る人と違って例えモノを作る人とデザイナーが同一人物だとしてもデザイナーとしての独自の世界を展開する為には訓練によって誰にでも身に付くモノと訓練ではどうにもならないモノの二つの才能が必要に思えます。

そして訓練出来る才能とは学生の間にデザインの勉強をしたり趣味などを通して培われる感性や仕事として日々ジュエリーと接するとか実際のデザイン作業などを通して培われる経験値と言ったモノで有り、訓練してもどうにも成らない事と言うか訓練出来ない才能とはデザイナー一人一人が「頭の中に持つデータベースの有り様」で有り、そのデータベースを利用して「デザインを生み出す想像力と創造力」だと思います。

例えば誰かに「宇宙を想像してみてください」と言ったとしたら「単純に駄々広い空間」をイメージする人もいれば「一つ一つの星々の細かなディテール」までも想像する人もいると思います。そしてデザイナーにとってもっとも必要な資質と成りますと、この「細やかで豊かな想像力の持ち主」だと僕は思える訳で「何も考えていない様に見えても頭の中で常に思考を走らせる空想癖の有る人」なんてデザイナーにぴったりなのかもしれません。(^^ゞ

そしてその様な資質は生活にも現れるモノで日常生活の細々した事でも想像力のある人なら事前に起こりうる事態を想定して対処する事も可能と成るのでスムースに事が運ぶとも言えますし、料理などを作っても味付けだけでなく美味しく見える盛りつけなども出来るはずですし、食事時に「綺麗に食べる」なんて作法に分類される事でもデザイナー的想像力の持ち主なら食事をしている自分を想像力により俯瞰し「綺麗に食べている様に見せる」なんて事も可能だと思います。そして、そんな資質の有る人ならデザイナーを目指しても成功すると思えますし、良いデザイナーに成れるのではないでしょうか?


0.デザイン の 1.プロローグ 2.貴金属+宝石=? 3.に成る前に..
4.に必要な資質.. 5.何を考えて.. 6.の道のり.. 7.との出会い..
8.販売の魔力 9.環境の変化 10.状況に応じて 11.似合う臨界..
12.誰が為に.. 13.考える時.. 14.の引き出し.. 15.エピローグ

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