3.に成る前に..


「サムシング エルス(※何か別なモノ)」ジャズミュージックの世界などで言われる特別なタレント(※才能)に似たモノがジュエリーデザイナーにも必要だと思いませんか?「才能、資質、努力、運」言葉にすると簡単ですが、実際に人と違う感覚を身に付けると言う行為には大変な労力を必要とすると思います。

そして「人と違う角度からモノを見たり感じたりする」と言うジャンルにおいて我々日本人ほどある種の高いハードルを持つ人種も珍しいのかもしれません。何故なら生まれたその時から成人するまでの間に都会や地方、地域などの多少の差はあれども6-3-3の12年間横並びな教育を受け、同じモノを食べ、同じ服を着、同じ娯楽を楽しみ、同じモノに同じ様に興味を持ち、島国特有の外界や外の人間との接触を断たれた状況にて世界を飛び交う情報すらも同じフィルターを通して手にするからです。

たとえばリッチと言う世界観が有るとします。もちろんリッチな人がデザイナーとして大成出来ると言う訳では有りませんが、お金持ちや上流階級の人達が日常的に行っている行為を知ると言うこともジュエリーデザイナーに取って一つの勉強には成ると僕は思います。何故なら基本的に高額なハイジュエリーなどと世間で言われるジュエリーを購入出来る層はやはりお金を沢山使える人達で有り、それらの人達が持つ趣味趣向を知らずに彼彼女らの欲するジュエリーデザインを提供出来ないのでは?とも思えるからです。

もちろんリッチを知る為にはオーディナリーやチープと言う世界観も合わせて知る必要が有りそれらは、リッチな人達には知り得ない世界でも有り、100円均一の養殖鯛の握り寿司の味と魚島産の浜値うん万円の天然真鯛の握り寿司を共に食べ両方の味を知る事により一つのアイテムのレンジを知り得ると言う訳です。

そして様々な事のレンジを知ると言う行為にはお金を必要とする事だけではなく、物心が付いた辺りから感受性と言うアンテナに引っかかったモノに興味を抱き、例えそれが一般的に価値の有るモノで無くても自分に取って価値があると感じる何かを常に経験し、知りたい理解したいなどとう言う一種の欲望に近い「上昇意欲」を常に持った人なら別に外国に行くなどと言う特別な行為に頼らなくても独自の世界観を身に付ける事も可能ですが、そうすると世間一般で言われる所の学歴や社会的成功などと言う世界には属さない人に成る可能性が高いとも思えます。

とここまで書いて僕自身が比較的人と違う(※自分では普通だと思うが人によく言われる(笑))感覚をどうやって身に付けたのか?自分成りに分析してみると、実は4年間のアメリカ留学時代に現地のアメリカ人から「何故その様にするのか?考えるのか?成るのか?」などとよく質問された位でアメリカに行って感じた事は「なんだここ住んでる人の外観と言葉が違うだけで日本とたいして変わらないな」なんて思ってまして、逆にアメリカ人のインストラクターやクラスメートから僕の考え方が「興味深い(※インタレスティング)」などと、めずらしがられたりしました。(^^ゞ

で、僕自身が自分の世界観を形成する元の元と思える体験と言えば小学校に上がる前の夏に祖父の家にて出前のキツネうどんを取ってもらい、それを食べながら祖父が僕に「まこちゃん!夏に食べる熱いうどんが美味しいんや!」と言われ「そうか!じゃあ、おじいちゃん冬に食べるアイスクリームも美味しいのん?」「そうや!」と言うたわいもない会話が「逆もまた真成り」と言う一種の哲学的な事実に僕を目覚めさせ、それ以後は常に物事の両側面を知り経験すると言う僕自身の持つ価値観を決めるきっかけだったのでは?と今になって思います。


0.デザイン の 1.プロローグ 2.貴金属+宝石=? 3.に成る前に..
4.に必要な資質.. 5.何を考えて.. 6.の道のり.. 7.との出会い..
8.販売の魔力 9.環境の変化 10.状況に応じて 11.似合う臨界..
12.誰が為に.. 13.考える時.. 14.の引き出し.. 15.エピローグ

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