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さてさて残すところ、コンテンツも後二つと成りました。基本的にデザイナーが、何を考えているのか?などと言う事を正確に文章に落とすには、無理が有るのは承知ですが、ジュエリーデザインを仕事にしたり、仕事上、必要としている人達のバックグランドを紹介したり、僕なりの考えや思いを綴って来ました。で、今回は「ジュエリーデザイナーに必要な頭の中の引き出し」のお話です。
たまに日常生活で出会った面白い形やモノなどをノートなどに書き留めてなんて話を聞きますが、僕的には「そんな事をしている暇が有るなら、その情景や形を頭の中の引き出しにしまえば良いのに」と思います。もちろんノートに書き留める事を否定する訳ではなく、人には様々なタイプが有りますから書き留める事によって頭にインプットするタイプの人もいるとは思います。
で、僕自身の捉え方として「頭の中(※頭脳)は巨大なスープ鍋」だとイメージしています。そしてそのスープ鍋には、今まで生きて来て出会った様々な事柄や情景、モノ、人、感覚などが全てごちゃ混ぜに入っていると思えるのです。そこでそのごちゃ混ぜなスープ鍋からデザインに必要な情報だけを取り出して「引き出しの一杯付いた棚」みたいなモノに有る程度、整理整頓する事が「デザイナーに必要なトレーニング」だと僕は思います。
つまり、どんなに豊かな才能の持ち主でも、今までの人生にて培った記憶と言う名前の膨大なデータを何のトレーニングも無しに取り出す事は、不可能だと思えますし、もちろん世の中には天才などと呼ばれる人達も存在しますが、彼彼女らとて天才ゆえに凡人には計り知れない何らかのトレーニングを日夜しているモノだと思います。
そして、これまた僕の話で恐縮ですが、僕の場合は宝石鑑定の資格取得に始まって制作のコースを終えジュエリーデザインを学び、宝石の研磨、貴金属への洋彫り、そしてまた制作のコースを取りましたが、現時点でこれらを分析すると「宝石の特性を知り、造形への感覚を養い、思いついた形を紙に落とす技法を学び、自ら研磨する事により宝石に潜む美しさと光学的特性を再認識し、表層への彫りをすることで、陰影への感覚を養い、もう一度デザインから制作を学ぶ事により4年間かけて自分自身がイメージするジュエリーデザインがおぼろげながら見えたと言う感じです。
もちろん普通の人なら、こんな手間のかかる事をしなくても良いと僕は思いますし、どちらかと言うと自分が物覚えの悪い人間と自覚してましたので、普通の人の二倍の手間がかかったと言うのが僕の本音です。(^^ゞ
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